『ナチュラリー』スリー・ドッグ・ナイト
クロスレヴューvol.1
No.1 | |
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名前 | YUKIO |
電子メール | yukiosaito@virgo.bekkoame.ne.jp |
URL | http://www.bekkoame.ne.jp/~yukiosaito/ |
いつ聴いたか | 1972年頃? |
その時の境遇 | 中学1年かな? |
今でも聞きますか | コンピレーションもの(『セレブレイト〜スリー・ドッグ・ナイト・ストーリー1965〜1975』)をCDで聞いてます。アナログ盤は実家に置いてありますので... |
レヴュー本文 |
このアルバムというより、スリー・ドッグ・ナイトについて語らせて頂きます。中学生の頃確か「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」(『ハーモニー』に収録)を聞いたのが最初の出会いだったと思います。当時は皆それぞれ、T・レックスだとかデヴィッド・ボウイだとかシカゴだとかブレッドだとか自分のアイドルを決めていて、だったら「僕はスリー・ドッグ・ナイトにしよう!」ってわけで非常に思い入れの強いバンドですね。
スリー・ドッグ・ナイトとの出会いは、まさにそれからの私のミュージックライフを豊かに深くしてくれることになります。つまり、彼等がたくさんの優れたシンガー/ソングライターを紹介してくれたということです。ハリー・ニルソン、オーティス・レディング、ローラ・ニーロ、ランディ・ニューマン、ポール・ウィリアムス、ロジャー・ニコルス、ラス・バラード、アラン・トゥーサン、デヴィッド・ロギンス、ジョニ・ミッチェル、ダニエル・ムーアetcと数え挙げればきりがなくなりますが、皆彼らが教えてくれたのですよね〜。今になってボディ・ブローのようにありがたさが身に染みてきております...笑。 ちなみに、この『ナチュラリー』というアルバムは、代表作ともいえるヒットナンバー「喜びの世界」の他「アイ・キャン・ヒア・ユー・コーリング」「ワンマン・バンド」、「ライアー」などが納められております。ファンキーなバンドサウンドにソウルフルなヴォーカルが、いまにして思えばブルー・アイド・ソウルしてるんですよね〜。最高ですわ。 ヒット曲はともかく他のアルバムからの好きなナンバーを拾いだしてみますと、ポール・ウィリアムス-ロジャー・ニコルス作の「アウト・イン・ザ・カントリー」、アラン・トゥーサン作の「フリーダム・フォー・ザ・スタリオン」、デヴィッド・ロギンス作の「ピーセズ・オブ・エイプリル」、スティーヴィー・ワンダー作の「ネヴァー・ドリームド・ユード・リーヴ・イン・サマー」など名曲めじろ押しになってしまいます。トップ40向けのポップ・バンドと思われがちかもしれませんが、アルバムの中には玄人が唸る名曲がちりばめらえておりますぇ。オリジナル・アルバムCD復刻されませんかね〜。 (Sep.16,2000) |
No.2 | |
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名前 | ごうき |
電子メール | g1201@aol.com |
URL | http://members.aol.com/secondpops/3dn.html |
いつ聴いたか | 1976年頃? |
その時の境遇 | 高校生 |
今でも聞きますか | 他のアルバムなら聴きます |
レヴュー本文 |
中学1年生の時にビートルズで洋楽に目覚めた私は、すぐにポップス少年と化し、暇さえあればラジオの洋楽番組に耳をかたむけていました。日曜の早朝、亀淵昭信さんのDJで聴いた「ウィザウト・ユー」(ニルソン)や「デイ・アフター・デイ」(バッドフィンガー)などは、今でも聴いている当時の名曲です。そんな中の1曲にスリー・ドッグ・ナイト(以下3DN)の「オールド・ファッションド・ラヴ・ソング」があり、その後の「ファミリー・オブ・マン」にも心をひかれ、ビートルズとサイモン&ガーファンクルのアルバムしか持っていなかった私が思いきって買ったのが3DNの『ハーモニー』でした。3人のヴォーカリストの個性とハーモニーの素晴らしさはもちろんですが、インスト部隊(?)の4人の堅実ではあるけれど熱い演奏にも惹かれました。今では、全く評価されていない(涙)3DNですが、まぎれもない超一流のロックバンドだったと思っています。
その後、ベストアルバムや、『ハーモニー』の後のアルバムを聴いて行ったので、『ナチュラリー』をアルバムとして聴いたのは、かなり後でした。3DNの最大のヒット曲「喜びの世界」が収録されていて、悪くはないアルバムだと思いますが、個人的には3DNのベストアルバムは、72年の『セヴン・セパレート・フールズ』です。はっきり言って3DNは、ベストアルバムがあればいいと思うのですが、『ハーモニー』や『セヴン・セパレート・フールズ』あたりは、選曲・演奏・構成ともアルバムとして聴く価値は十分にあると思います。そして、めちゃめちゃに楽しいライヴ『アラウンド・ザ・ワールド』(フロイド・スニードのドラムソロは最高!)の次の『サイアン』、地味なアルバムでしたが、ギタリストのマイクのオリジナル3曲の出来が素晴らしく、い よいよ3DNもオリジナルのヒットを出すかな、と期待をふくらませたのですが・・・・ それにしても20曲以上ものトップ40ヒットを放ちながら、これだけ無視されているグループもありませんね(苦笑)。ヒット曲はもちろんのこと、ほんとに良い曲がたくさんあります。よくもまあこれだけ見つけてきたものだと感心します。自作のヒットこそありませんでしたが、100数十曲もの曲を持ち寄りながらも、結局1曲も採用しなかったこともあるというこだわりゆえでしょう。私は、3人のヴォーカリストが交代で歌っている曲が特に好きですね。「セレブレイト」「ファミリー・オブ・マン」「ある愛のすべて」「フリーダム・フォー・ザ・ステリオン」などです。ハンサムなコリー・ウェルズがソウルフルな太い声の持ち主と知って驚いたのもなつかしい思い出です。 しかし、まったく『ナチュラリー』のレビューになってませんね ・・・ごめんなさい。 (Oct.5,2000) |
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