『ホテル・カリフォルニア』イーグルス
クロスレヴューvol.2
No.6 | |
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名前 | okuno |
電子メール | h-okuno@ja2.so-net.ne.jp |
URL | http://www01.u-page.so-net.ne.jp/ja2/h-okuno/ |
いつ聴いたか | 1978年か79年 |
その時の境遇 | 中学3年でした |
今でも聞きますか | ときどき聴きます |
レヴュー本文 |
私がこのアルバムに初めて接したのは中学3年生の時だった。友人の家に遊びに行くと、彼の兄貴がいつも大音量でこのLPをかけており、次第に惹かれていった。実は、この兄貴というのがとても恐い人で、当時確か高校3年生だったと記憶しているが、頭はちりちりのパーマ(Don Henleyを意識していたのかも)で、い
つもタバコをふかしており、この人が家にいないことを願いながら友人宅へ遊びに通っていた。この兄貴が幸い外出している時には、友人と二人で勝手にこのアルバムをかけて楽しんでいた。ある日、友人と二人でこのアルバムをかけている最中、いきなりの兄貴の帰宅。殺されると覚悟した私に、兄貴は「Eagles好きなん
か?」と無愛想に言ってすぐに出ていき、命拾いをした。後で聞くと、友人はその後さんざん怒られたらしいが...。
中学3年の私が『Hotel California』に惹かれたのは、やはりタイトル曲のもつ独特の雰囲気が体に焼き付いたからだ。哀愁漂うイントロ、Don Henleyのもの悲しげなヴォーカル、ラストに延々と続くDon FelderとJoe Walshのツイン・ギター。当時の私には、この曲の持つ意味など当然分かっていなかった。高校1年のときに、バイト代でこのLP(輸入盤)を買い、辞書を片手に和訳を試みたが、アリバイだの、ナイフを突き刺すだの、なんだか恐そうな歌詞だという程度で、意味がよく分からなかった。 Eagles熱もすっかり冷めた大学の頃、たまたまラジオで「Hotel Calfornia」がかかっており、DJ曰く「カリフォルニアを否定したEagles...」云々というコメント。カリフォルニアを否定したとはどういう意味か?歌詞の内容がどうしても気になって再び和訳に挑戦した。ほんの少しだけ英語力も上達していたので、どうにか全訳に成功。なるほど、そういうことであったか。 この歌詞に出てくる主人公とは、まさにカリフォルニアを夢の場所と信じる大衆である。そして、主人公が休息をとるホテルでの出来事はカリフォルニアの現実そのものを指している。主人公が休息をとるホテルで経験する様々な出来事。そしてここから抜けだそうとする主人公に対して「お前はいつでもチェック・アウト できるが、ここから決して逃れることはできないのだ」と言う夜警の声。 つまり、カリフォルニアの現実とはこういうものであって、これを知った以上は、決してカリフォルニアの夢などといった戯言は言わせないというメッセージがあった。 歌詞の意味を解釈できたうれしさと同時に、なんとも言えないむなしさを感じた。そして、西海岸を基盤に活躍したEaglesのこの姿勢に感動した。この後、『The Long Run』を発表してEaglesは解散することになるが、その引き金は『Hotel Calfornia』の発表にあったことは明らかだ。『Hotel Calfornia』でのEaglesの姿勢が正しかったかどうか。私は正しかったと信じている。 (22.Nov,1998) |
No.7 | |
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名前 | 山内@上越 |
電子メール | my1974@cocoa.ocn.ne.jp |
URL | |
いつ聴いたか | 高校1年生 |
その時の境遇 | 「恋とは何ぞや!?」と悩んでいました。その後海の藻屑となりましたが.... |
今でも聞きますか | はい。夏はずっとかけています。 |
レヴュー本文 |
Eaglesは私にアメリカという見果てぬ夢を与えてくれたバンドです。初めて聴いた時には、「なんて美しく、そして、悲しいアルバムなんだろう。」と感じました。何というか、「強者共が夢の後」じゃございませんが、何故かそれに近いものを感じずにはいられません。Eaglesがこのアルバムを通して私たちリスナーに訴えかけていた事、彼らがそのフロンティア精神を守ろうとしていたことを信じたい。そして、またそれをもって私たちにかつての「アメリカン・ドリーム」を見せてくれることを願わずにはいられない。切なすぎるよ。
(9.Jan,1999) |
No.8 | |
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名前 | 松 |
電子メール | nozomi@tecnet.or.jp |
URL | http://www.tecnet.or.jp/~nozomi/ |
いつ聴いたか | 1984年頃だと思う |
その時の境遇 | 高校生 |
今でも聞きますか | もちろん聴きます。 |
レヴュー本文 |
洋楽をハードロックから聴き始めて1年ほど経った頃、聴いていたFMのDJが「ホテルカリフォルニア」を紹介した。どこかで聞いた事ある曲名だなと思いつつ聴き流す。が、聴き流せなかった。レンタルレコード屋にてベスト版を借りて早速ダビング。意味も正確に理解出来ぬまま歌詞だけは頭に入っていった。
この時ギターを始めたかった。エンディングのギターソロが弾きたかった。自分に言い分けして始めなかった。大学に進学し、このアルバムをCDで買った。もう一度ギターをと考えたが、、、いつものとおり諦めた。就職し、結婚し、子供も生まれる頃、たった一度の人生に悔いを残さないようにエレキギターを始めた。コードも分からないまま、いきなり「ホテルカリフォルニア」!むろん、未だにマスターできないが、こうしてチャレンジしている事に満足している。 名曲と呼ばれる曲は数あれど、鳥肌の立つものは数えるほどしかないだろう。リアルタイムで聴いていないこの私でさえそうなるのだから、当時この曲がもたらしめた影響は計り知れないのではないだろうか。 (15.Dec,1999) |
No.9 | |
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名前 | satoru |
電子メール | satokin@ag.wakwak.com |
URL | http://www.ag.wakwak.com/~satokin/ |
いつ聴いたか | 1975年 |
その時の境遇 |
横浜市内の公立中学1年生。お決まりの「洋楽=ビートルズからは入る」 というパターンでなくCCRから入ったというヘソ曲がり者。 |
今でも聞きますか |
このアルバムでは聴かない。この作品に収録されている曲も入っている 『Hell Freezes Over』を毎週聴いている。 |
レヴュー本文 | 中1の時、あの大ヒットLPの存在を知り、購入した2週間後にこの作品が発売された。最初聴いた時の感想は「???」という感じ。
『Greatest Hits』にある爽やかな感じがなく全体的に「重い」と感じた。 でも歳をとって聴いてみると味のある作品だなとは思う。やはり歳をとると渋めのものが好きになるようだ。 (8.Oct,2000) |